久世光彦さんの「ジュリー観」を感じることができる沢田研二さん主演のドラマ『悪魔のようなあいつ』(1975年)、いま、とても視てみたい作品のひとつ。遅い時間に放送されていたのか、当時視ていないのです。その後、再放送もされていません。気にはなっていたのですが、調べていくうちに...楽曲のすばらしさはもちろん、いろいろな意味でかなり惹かれてしまってます。

ドラマ『悪魔のようなあいつ』シーン(編集)。曲は同題オープニングと『時の過ぎゆくままに』



久世光彦さんがプロデュース、長谷川和彦さん(Twitterもなさっていらっしゃいますよね@goji52)が脚本を手がけ、阿久悠さん原作、上村一夫さん作画の三億円強奪事件をテーマとした漫画をドラマ化したものなのですね。

気になってしまったひとつの理由は久世さんによるこのドラマの企画書。沢田研二さんというを日蝕を作り上げるという内容で、久世さんのジュリー観、すごいです。



大ヒットとなった『時のすぎゆくままに』は、このドラマのテーマ、作詞は阿久悠さん、作曲は大野克夫さんなのですが、この曲、久世さんが阿久悠に依頼し、詞が先に書かれ、大野克夫さん、加瀬邦彦さん、 井上堯之さん、井上忠夫さん、都倉俊一さん、荒木一郎さんが曲を競作し、その中から久世さんの判断で大野さんのものが選ばれたのですね。当時は、曲が先というケースが多かったそうで、こういうケースはとても珍しいことだそうです。(参考:Wikipedeiat:時のすぎゆくままに

オープニングで使われている井上堯之バンドの『悪魔のようなあいつ』(作曲・編曲:大野克夫)もすごくいいですね。切なく明るく、終末感を感じるというか。なんと言っていいのかなぁ。上手い言葉がみつかりませんが。

[「東京人」9月号]
「東京人」9月号「向田邦子 久世光彦 特集:昭和の東京」(バックナンバー)、最近買い求めたものですが、きょう読み終えました。向田さんと久世さんの追い求めていた世界をのぞくことができる、何度も読み返したくなるようなすばらしい特集です。お二人にゆかりがある作品は、また書いてみたいのですが、きょうは特集では取り上げられてはいない(向田さんが関わっていないので)久世さんプロデュースの作品がとても気になっていたので。お二人の特集、読後なのですけれど。

過去に書いた向田邦子さんと久世光彦さんに関連するもの:
ドラマ 寺内貫太郎一家/ 寺内貫太郎一家 2 オープニング/ 劇中歌
http://cm-song-movie.blogspot.com/2009/11/2.html
ドラマ 時間ですよ/ 時間ですよ昭和元年 オープニング/ 劇中歌
http://cm-song-movie.blogspot.com/2009/11/blog-post_22.html

(投稿:日本 2010年1月27日、ハワイ 1月26日)


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