本日2月14日は、バレンタイン・デー。バレンタインデーといえばチョコレート、ということで「ショコラータ」。

ショコラータ、桑原茂一さんによりつくられたクラブ、ピテカン・トロプス・エレクトス(原宿)や松山勲さんのライブハウス、インク・スティック(六本木・乃木坂。芝浦の以前)で活動していたグループです。当時、まったく新しいコンセプトでつくられた空間で、カンツォーネやオペラを軸にジャスやファンクなどを織り交ぜた(むしろ逆ですか?)新しい音楽を送り出していたひとたちです。



わたしのショコラータとの出会いは、カセットマガジンTRA(※興味がある方は終わり部分にまとめたTRA過去記事ごらんください)。TRAの何号だったでしょうか、割とはじめのころだと思うのですが、誌面では伊島薫さんの撮ったすてきな写真とカセットテープに収められたショコラータの音楽はとっても感覚にうったえるものがあり、くり返し聴いていたのでした(この号には他のグループも収録でした)。

そして、六本木ウェイブに足しげく参拝する高校生だったわたしは、あまり恐れというものをしらず(いや、十分緊張してました)、とってもおしゃれでおとななピテカンやインクに何度かライブを見に。(ピテカンはサンデー・アフタヌーン・ピクニックというときおりおこなわれるティーンエイジャー枠を途中から設けてくれてました。感謝しています。)恐れより「見たい」、「聴きたい」という思いがまさっていたのでしょうね。

先の映像は、テレビ東京の日立「サウンド・ブレイク」より。曲は、『O'DEL MIO DOLCE ARDOR』、『NINA』、『N/いつかみた青空』。一度みたときに、どこかで絶対みたことあると思ったのですが、ティーンエイジのころの憧れの方々のお名前の中に「サウンド・ブレイク」番組プロデューサー、毛利元海さんのお名前を。よくみたら最後にしっかり、フルハウスとテレビ東京の文字が。再びみることができて、とってもうれしい♪

ショコラータ、1982年に結成、1985年にはメジャーデビュー(ムーンライダーズ、白井良明さんもたずさわってました)、その後しばらくして活動を休止したのですが、「夜のヒットスタジオ」にも出演したのでした。『Sandwichman』。

Cioccolata - Sandwichman(「夜のヒットスタジオ」)



メンバー(敬称略)
かの香織(ヴォーカル)
渋谷ヒデヒロ (ギター)
岡野ハジメ (ベース)
渡辺蕗子 (ピアノ、キーボード)
塚原卓 (サキソフォン)
市川マサズミ (ドラムス)

途中でメンバーの入れ替わりもあり、以下の方々も参加されてました。
寺師徹 (ギター)
横山英規 (ベース)
棚沢雅樹(ドラムス)
古田たかし(ドラムス)

[TRAとか、ピテカンとかいろいろ回想]
ショコラータ、またしても、これ懐メロというものではないなぁと思うのですが、懐かしい&過去記録なので。

毛利元海さん、中学生ぐらいのころから、テレビ人としてすごいなぁと思ってた方なのですが、このショコラータもの、高校生のころの憧れの方々がたずさわってます。その周辺の方々なので当然といえば当然なのですが。オブジェ・アーティストの三上晴子さんやTRAでおなじみアートのミック板谷(板谷充祐)さん、写真家の伊島薫さん。雑誌でみたおのと同じコーディネートのものなどもあるので、ファッションもよく覚えてます。スタイリストは安部みちるさん、ヘア&メイクは風間義則さん、マガジンハウス系の雑誌で活躍(安部みちるさん、「OH!エルくらぶ」などにも出演されてましたが)。あとは、やはり、この映像にお名前は出てきませんが、桑原茂一さん、ピテカン、かっこよかったです!もちろん、その後もみなさん活躍されていますが、当時、それまでとはちがっていた方たち。この辺りは、宮沢章夫氏の講義録「80年代地下文化論」での新人類などについてのお話そのものの感覚なのかなぁと。

ふり返ると高校生のころが一番頻繁にクラブとかに出入りしてたような。学校ではふつうに遊び人系の友だちとも仲良くしていたものの若干趣向が異なり、映画やアート、ファッションの話が弾む友だちは、そこまで音楽どっぷりではなく、ということもあり、何か探しにけっこう外にも出ていってたのかなとも。もう少しぬくぬくした感じも(うまく言い表すのがむずかしい)いいんだけどと思ってたころに、ちょうど音楽とファッション(もう少しベーシックで60年代っぽい)などでかなり盛り上がれるひとたちと交流をもつようになり、夜遊ぶということかなり少なくなったような。「かっこいい」から「スタイリッシュ」に移行?「かっこいい」がスタイリッシュじゃないというわけではなく。いつからが、バブルかという定義にもよるのですが、ちょうどそんなころがバブルのピークであったと思うので、みながお祭り気分で遊んだ「バブル」という言葉がはっきりあてはまるようなころは、あまり夜遊びしてなかったなとも。

なんかうまくまとめられませんが、明らかに、このピテカン周辺は自分の中での大事な思い出であり体験だったなぁと思うのでした。最近は、桑原茂一さん、InterFM「PIRATE RADIO」を毎週聴くのが楽しみです。(桑原茂一さんTwitter: @9moichi http://twitter.com/9moichi

テレビ系に関し、テレ東「サウンド・ブレイク」はかっこよかったなぁとつくづく。テレビ番外地―東京12チャンネルの奇跡 (新潮新書)
、ちょっと前にでている本のようですが、まだ読んだことがないので、これも近々読もうかなと思ってます。

かの香織さんオフシャル・ウェブサイト http://www.caolina.net/
桑原茂一さんDiary http://www.clubking.com/~kuwaharamoichi/D2/index.html
クラブ・キング http://www.clubking.com/

TRA&日立サウンド・ブレイク関連で過去に書いたもの:
ATA TAK レーベル ジャーマン・ニューウェーブ 
http://cm-song-movie.blogspot.com/2009/10/ata-tak.html
メロンの気持ち Corazon de Melon(DE MELON/ 森山加代子/ ゴールデンハーフ/ ローズマリー・クルーニー)
http://cm-song-movie.blogspot.com/2009/12/corazon-de-melonde-melon.html
日立サウンドブレイク 日立CM ゴダイゴ 
http://cm-song-movie.blogspot.com/2009/06/cm_19.html
(投稿:日本 2010年2月14日、ハワイ 2月13日)


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