先日、バックナンバーで入手した『東京人 2007年 12月号~特集:昭和30年代テレビCMが見せた夢』、先日読みおえましたので、覚えているうちにちょっとまとめておこうかなと。今週は、こちらの特集で取り上げられていたCMなどをふり返ってみようと思っています。生まれる前のものだったりするのでリアルタイムではみてないのですが、こどものころ、アンクルトリスの広告はよく目にした記憶がありです。その後、CMの特集で雑誌やテレビでみてました。

まずは、表紙にもなっていた「アンクルトリス」。「アンクルトリス」はサントリー(旧:寿屋)のウィスキー「トリス」のおなじみのCMキャラクター。柳原良平さんが描くイラストをアニメーションにしたこのシリーズは昭和を代表するテレビコマーシャルですね。この特集の中で、柳原さんもおっしゃっているとおり、いまのCMより長く、みておもしろいストーリー仕立て。

こちらはかなり初期のもの。短めの作品ですが、街灯のある夜の雰囲気と音楽がなんともいえなくかっこいいです!



「トリスでハワイ~トリスを飲んでハワイに行こう」、1961年(昭和36年)



海外渡航自由化前夜のCMです。当選すると積立預金証書があたり自由化後にハワイ旅行にいけるというもの(「トリスをのんでハワイに行こう」以前にも書いてます)。アンクルトリスのバケーション・シーンが大好きです。

そして、この時代らしく、西部舞台にしたウェスタン調のものも多いですね。



このあたりになると背景も柳原さんが描いていたそうで、CMも長めで、初期のものより凝った感じになっています。誌面で紹介されていたものとはことなるのですが。「悪は滅び、善は栄えるのたとえ、いい人だけが飲む、いいウィスキー『トリス』」。「よっ、大統領!」という掛け声がいい感じです。こちらも1965年(昭和40年)ぐらいのものでしょうか。

インディアン戦争編



アンクルトリスがトリスをおごって、米軍騎兵隊とインディアンの仲をとりもつというお話。「トリスは平和の印、男のサケ」。チャンバラ風の音楽と最後の手締めがとっても粋。

チンドン編、1967年(昭和42年)



こちらは2003年にリバイバルとなったCM。



そのほかにもたくさんの名作があると思いますが、尾道にある「アンクル船長の館」では、アンクルトリスのCM全作品と原画、サントリーの広報誌「洋酒天国」など、「トリスバー」でトリスを飲みながら鑑賞できるそうです。今度行ってみたいなぁと思ってます。

今回、トリスについて調べてみて初めて知ったこと。
トリス・ウィスキーは、1919年(大正8年)にデビュー。
トリスってウィスキーだけじゃなかったんですね。サントリーのトリス年表で知ったのですが、大正末期、昭和初期にはトリスソースや、トリスカレー、胡椒、紅茶なんかもあったそうです。

トリス年表より:
「莫大な費用をつぎ込んで始めたウイスキーづくりだが、仕込んだ原酒が熟成し、世に出て認められるまでには長い時間がかかる。そこでウイスキーが軌道に乗るまでの間の資金調達のため、さまざまな分野の新商品が次々に登場した。このとき誕生したトリスブランド商品は、『トリスソース』『トリスカレー』『トリス胡椒』『トリス紅茶』などがある。」

1958年(昭和33年)、アンクルトリスが誕生。このころには、トリスバーがサラリーマンのとまり木として繁華街、盛り場に続々オープン、だそうです。

サントリーのサイト、トリスと広告では雑誌広告などもみることができます。

柳原良平さんは、イラストレーター、アニメーション作家でありますが、広告などの仕事のスタートはサントリー宣伝部から。ほかにもそんな例があったりすのでが、当時の企業は、社の宣伝部にすばらしい才能のある方をもち、そして輩出してますね。

(投稿:日本 2010年3月15日、ハワイ 3月14日)


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