本日、4月13日は「喫茶店の日」だそうです。「喫茶店の日」とは、日本初の喫茶店「可否茶館」が、1888年(明治21年)4月13日、東京・下谷区上野西黒門町(いまの上野広小路あたり)にオープンしたことにちなんだもの。

この「可否茶館」を開いたのは鄭永慶氏。外務省・大蔵省に勤めたこともある、英語・フランス語・中国語に堪能で、西洋文化の見識もあった方。鹿鳴館文化とは異なるアメリカのコーヒーハウスのような庶民が自由に交流できる文化サロンをというコンセプトだったとか。
 
コーヒーは一杯一銭五厘。洋館2階建ての店舗には、ビリヤード、トランプ、クリケット、碁、将棋と遊具をそろえ、、国内外の新聞・雑誌、各種の書籍・書画を閲覧できるようにまでなっていたとか。更衣室・化粧室・シャワーまで完備してたそうです(「倉敷珈琲物語」:第27話
「-可否茶館-日本最初の本格的珈琲店」
)。しかし、時代の先端を行きすぎたということもあるのでしょうが、4年ほどで閉店。鄭氏は、その後アメリカ、シアトルに渡り、若くしてシアトルで亡くなりに。

いまでは跡地に記念碑があり、鄭氏のご親戚の方が記念碑設立祝賀会などの模様を記録されています。http://www.villa-randt.com/cafeshop1.html

ちょっとではありますが、さらに調べてみたところ、可否茶館については、珈琲文化学会常任理事も務められる星田宏司さんという方が、『日本最初の喫茶店―『可否茶館』の歴史』
という本を記されてるみたいです。読んでみたい!

そんな「喫茶店の日」に聴きたい一曲は、可否茶館からずっと後の作品ですが『一杯のコーヒーから』。



昭和14年(1939年)リリースの懐かしい流行歌。この当時のコーヒー一杯の価格は15銭。よく祖母が口ずさんでいたので、小さいころから親しんでいる唄です。作詞は、藤浦洸さん、作曲、服部良一さん、歌は霧島昇さんとミス・コロムビア。

きょう初めてしったのですが、『一杯のコーヒーから』、当初『一杯のビールから』になるはずだったそうですね。服部良一さんがお酒好きなビール党だったので、ビールの唄をということだったのでしょうか。けれど、藤浦洸さんはお酒が飲めない方でコーヒー好きだったそうです。それで、『一杯のコーヒーから』に直してしまったと(Wikipedia:一杯のコーヒーから

(投稿: 日本 4月13日、ハワイ4月12日) 


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