ここしばらく毎週月曜日になるといつも、あっ、これ、と思ってはなんだかチャンスを逃していた『月曜日のユカ』。きょうは、こちらの作品をRevisit。映画を観たのはだいぶ前、当時は、加賀まりこさんの可愛さとおしゃれに惹かれていたので、「キャンティ物語」からのキャンティ関連含め、いろいろな意味で再度、観賞したいなぁと思っている映画作品のひとつです。

1964年の日活、中平康さん監督作品。
Body OK ! Kiss NO!なユカ。この当時ならではのストーリー背景ではあったりしますが、中平康さん作品、すべてレビューが必要かな、とも思っています。ヌーベル・ヴァーグの作家陣たちにも評価への評価の高さ、そして1950年代の作品などを振り返るとカメラワーク、セッティングなど、たしかに後の仏作品などにも影響してますね。

加賀まりこさんのおしゃれと可愛さはもちろんですが、。黛敏郎さんのダンス・ジャズ的ナンバー、音楽もいいですよね(黛敏郎さんもキャンティな方)。



こちらはオープニングでも使われているものの別アレンジ。撮影時の画像がすてきです。



パトロン(加藤武)、ボーイフレンド(中尾彬)、マジシャン(波多野憲)との関係、「日曜は家と…いいわ日曜画ダメならわたしは月曜!」、一緒に喜んでといわれる中尾さん、横浜デート、若いですね。印象的な花びらのシーン。



[加賀まりこさんとキャンティ、川添夫妻、『純情ババァ』]
加賀まりこさんも、「キャンティ」の川添梶子さんに憧れていた女性。小学生で、すでにオードリー・へぷバーンの髪型にしてと美容院に注文をつけるほどの加賀さんですが、Tシャツとパンツルックに毛皮を羽織ってしまうような「ドレスダウン」は、梶子さんから学んだものだとか(「キャンティ物語 (幻冬舎文庫)」から)。10代で女優になってもマネージャーをもたず、発言も思いのまま。「ハゲとデブと股引穿いたおじさんは嫌い」と言いメディアからは、生意気な女優ということで関心を引き、わがまま女優なイメージにだった加賀まりこさん。キャンティ常連、六本木族として知られていますが、「18歳、19歳の女の子で「デブでハゲが好きでたまらない」という方がよほど変わっているのではないか」と加賀まりこさんを語る著者、野地秩嘉にも納得です(ありのままを書きつつ、内輪目線なところが、この本のおもしろいところ)。「キャンティ物語」、読み終えた後も付箋だらけで、再読箇所も多く。川添夫妻、その周りの方々、共感できることや偶然など、いろんなことを感ずるので、これからも少しづつ自己メモ的に、キャンティ関連は続きそう。

勝気な加賀さんも『月曜日のユカ』のちょっと前は悩みの時期だったようですね。女優として打ち込む転機となるフランス行き、軽い、少し逃げの気持ちで行ったフランスで、しっかり修行となったのも川添浩史さん、梶子さんのいろいろな意味での支援のおかげのよう。フランスでは、イヴ・サン=ローラン、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワーズ・サガンらとも交流があったとか(川添さん関係ですね。

加賀まりこさんは、ご近所である神楽坂のひとという親近感もあり、です。怖いもの知らず、というようなイメージなのは、純情だからなのですよね。『月曜日のユカ』再観賞もですが、「少女時代から、つんのめるように生きてきた鮮烈なデビューから今に至るまで「媚びない」生き方を貫いてきた女優」とある『純情ババァになりました。』読んでみたいとなぁと。

(投稿:日本 2010年5月31日、ハワイ 5月30日)


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