ハワイでも盆踊りには参加していたものの、十年以上ぶりの日本、日本での盆踊りはというとさらにさかのぼり、いったい何年前だったでしょう。中学生の頃に引っ越した地ではあまり盆踊りなどはさかんではなく、かなり前のことになるのではないかと思われます。

本日、先に書いた『ズンパ音頭』でも、少し触れているのですが、盆踊りで使われる音頭、新民謡とは;
1)新民謡は商店街その他、あらたに生まれた「町」を活性化させるために作られた、きわめて人工的な「民謡」であり、それは鹿児島の節や架空の囃子言葉などをハイブリットさせることで作られている。
 2)それは初めからマス・メディアの広告力を基盤として作られている。
 3)レコードによる再生=反復の確実性が、誰でもが参加できる平均化された踊りの場を確保する力を発揮している。
(瀬川昌久氏と大谷能生氏共著「日本ジャズの誕生」より)
そのときどきの推奨曲というものもあるまさに時代を反映したものですね。

二十一世紀になってからは日本で初となるわたしの盆踊り体験ですが、1970年、万博の年に大ヒットとなった佐良直美さんの『二十一世紀音頭』はもう踊られないのですね(わたしは万博には行ったものの同年には小さくて踊ってませんが、その後も踊られていたりはしたものでした)。「ハァー」という掛け声、ハンドクラップの感じなど大好きなのですが。そして、『ズンパ音頭』でも思ったのですが、好きポイントは元唄とお囃子のつなぎ部分にもあるのかと。
この歌ですとお囃子というのは「シャンララ、シャンララ、シャンララララララ、シャンラララララララ~」になるのでしょうか。振りの絵が浴衣ではないところも『二十一世紀音頭』らしいという感じも。

二十一世紀音頭:佐良直美、合唱:二期会合唱団、
作詞:山上路夫、作曲:いずみたく、編曲:大柿隆、伴奏:ビクター・オーケストラ



『二十一世紀音頭』は、二十世紀的ビューで今世紀を歌っており、ほかにもいろんな背景もあり、当然なのかも知れませんが。2001年の夏は日本にいなかったのでよくわからないのですが、もしかして踊られていたでしょうか?などと思っていたら、佐良直美さんの『二十一世紀音頭』の新ヴァージョン、『ズンパ音頭』を歌う相原ひろ子(相原洋子)さんが『新・二十一世紀音頭』として歌ってらしたのですね。同じくビクターより発売。



21世紀に対応した歌詞に改編されているものの、踊りはそのままとのことで、かわらず踊れるそうです。()内はオリジナル歌詞。

これから 百年しあわせづくり この世は二十一世紀
(これから 31年たてば この世は二十一世紀)
誰もが明るく暮らせるように 地球で仲良く行きましょう ハァ
(その時二人はどうしているの やっぱり愛しているかしら)
シャンララ シャンララ シャンララ シャラララ シャンラララララララ 
二十一世紀は世明けの世紀
(二十一世紀の世明けは近い)

これから 百年しあわせづくり この世はどうなっていくの ハァ
(これから 31年たって この世はどうなっているの)
火星に金星 遠くの星に 旅行に出かけているでしょう
(火星に金星 遠くの星に 旅行に出かけているかしら)

これから 百年しあわせづくり 地球も変わっているでしょう)
(これから 31年たてば 地球も変わっていくでしょう
あの国この国 一つになって 平和に暮らしていくでしょう ハァ
(誰でもみんなが 幸せになり 平和に暮らしているかしら)

これから 百年しあわせづくり この世は二十一世紀
どんなに世界が進歩をしても 男と女は恋をする ハーン
シャンララ シャンララ シャンララ シャラララ
シャンラララララララ 二十一世紀は世明けの世紀

「これから もう後何年た~てば この世は二十一世紀」という葵ひろ子さんヴァージョンもありました。1987年に発売されたもののようですね。



[ナイアガラな二十一世紀音頭]
こちらも忘れてはいけませんね。
大瀧詠一氏プロデュース、歌:植木等、作詞:伊藤アキラ、作曲:三波春夫、編曲:井上 鑑

なんだか、そんなに昔のようには思えないのですが、これからももうかなり経つのですね。植木等さんがいらっしゃらないことをつくづく感じ、なんだかちょっと淋しいです。こちらも2ヴァージョンありですね。

(投稿:日本 2010年7月17日、ハワイ 7月16日)


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