クリスマス、そしてハワイ行きも近いというのに、その辺りとはまったく関係ないのですが、シュキ、先日からいろいろと、かなり気になってます。シュキとは、1970年代にアビバ・パスさんとのデュオ、シュキ&アビバで活躍したシュキ・レヴィさんです。

シュキ&アビバ(SHUKI & AVIVA):愛情の花咲く樹/ LOVE IS LIKE(1973年)
作詞:阿久悠、作曲:シュキ・レヴィ
1973年のシングル。B面は、『旅はふたりで/IT'S TOO LATE TO BE KIND』(作詞:阿久悠、作曲:シュキ・レヴィ)



「た」行での子音の発音が、なかなかに外人さんしてますが、かなりきれいな日本語ですね。出だしの部分などを聴いているかぎりでは、なんだか、普通に日本語がしゃべれそうな感じさえ。

シュキ&アビバ『愛情の花咲く樹』、なかなかのヒットだったようですが、当時は小さなこどもだったので、リアルタイムの記憶はまったくなく、気になりだしたのはYouTubeで偶然たどりついたことがきっかけ。
シュキ&アビバは、『ナオミの夢/ ANI HOLEM AL NAOMI』のヘドバとダビデと同じく、イスラエル出身。東京国際歌謡音楽祭(世界歌謡祭)に出場してるあたりも共通だったりします。

ちょっと脱線ですが、東京国際歌謡音楽祭、あらためてみると豪華な陣営ですね(この辺も、他の回含めいろいろ調査してみたいです)。
第4回世界歌謡祭:World Popular Song Festival in Tokyo '73
テーマ:Mother,It's a Song
音楽プロデュ-サ-:三保 敬太郎、佐藤允彦、木田高介、ミッキー・カーチス
司会:坂本 九、シリア・ポール(Celia Paul)
演奏バンド:原信夫とシャープス&フラッツ、新音楽協会
コーラス:シンガーズスリー(F)、ウィルビーズ(F)、男声:ロイヤル・ナッツ(M)、ハニー・ナイツ(M)

シュキ&アビバのエントリーは、『Love is Like(愛情の花咲く樹)』。シュキ&アビバとしては、アビバさんがフランスということもあり、フランスでの活動が中心だったようですが、イギリスからのエントリーとなっています。結果は、グランプリではなく入賞歌唱賞。

シュキ&アビバ、イスラエルではじめてロック・グループを結成したという経歴のシュキ・レヴィさんがフランス人女優であるアビバさんと活動は、ミュージカル『ヘアー』がきっかけだったそう。わたしとしては、ここで、再び反応です。やはり当時、このミュージカルのパワーはすごかったのですね。共演からその後に結びつくところとか、いままで『ヘアー』に関してはいろいろと書いてますけど、このミュージカルに出演するという自体、思想、志向、指向、その他さまざまなものが関連してるということでもありますね。

そして、シュキ・レヴィさん発見は、このシュキ&アビバでの活動以外にも、作曲家として大活躍をされてた方だと、はじめて知りました。伊藤咲子さんの『ひまわり娘』は、シュキ・レヴィの作曲だったのですね。
あんなになじみがある曲だったのに作曲家知らずだったことに気づきました。

伊藤咲子:ひまわり娘:
作詞: 阿久悠、作曲:シュキ・レヴィ、編曲: ケン・ギブソン
1974年、伊藤咲子さんのファースト・シングル。そして代表曲でもあるヒット。



この他にも伊藤咲子さんには数曲の楽曲を提供。作詞はすべて阿久悠さん。
伊藤咲子:オレンジの涙
作詞: 阿久悠、作曲:シュキ・レヴィ、編曲: ケン・ギブソン
『ひまわり娘』のB面



伊藤咲子:夢みる頃
作詞: 阿久悠、作曲:シュキ・レヴィ、編曲: ケン・ギブソン
こちらは、同年の2枚目シングルです。



伊藤咲子:愛情の花咲く樹
シュキ&アビバの『愛情の花咲く樹』、伊藤咲子さんも歌ってたんですね。



その後は、活動の拠点をアメリカに移し、テレビドラマのテーマ曲、映画などの音楽、映画監督、脚本家もなさったりで、1990年代にはハイム・サバンと共に映画やテレビの制作会社サバン・エンターテイメントを設立、『マスクド・ライダー』(=仮面ライダー)や『パワーレンジャー』(=戦隊系シリーズ)などのテレビシリーズを制作(のち、ウォルト・ディズニー・カンパニーが買収)。アメリカ版の科学忍者隊ガッチャマン系の音楽も手がけてたようですね。
世界で最も多くテレビ番組テーマ曲を作曲したひと、でもあるそうです。

Shuki Levy:オフィシャルサイト(英語)

[イスラエルのひと、日本での活動]
この他にも、同時期には、ノアムの『彼が帰る日』(作詞: ミッシェル・ジュールダン、シュキ・レヴィ、編曲: ロジェ・ルーベ )の作曲を。こちら探してみたのですが、ちょっとみつからず。
で、ノアムがちょっと気になりました。
イスラエル出身のノアム、当時一種のジャンルでもあった(?)、「外人少年シンガー」として、日本でもアルバムを1枚リリース。
こちらは、シュキの曲ではないのですが。
埋め込みできないので、YouTubeにリンクです。
花のようなリサ(日本語)(Quand on a vingt ans) - ノアム(Noam) - en japonais
作詞:H.Saban、訳詞:さいとう大三、作曲:G.Koren
幸せを僕に描いて(日本語)(Dessine-moi le bonheur) - ノアム(Noam) - en japonais
作詞・作曲:H.Saban、訳詞:さいとう大三

日本で活躍したイスラエルのシンガー、ヘドバとダビデだけではなかったのですね。

(投稿:日本 2010年12月22日、ハワイ 12月21日)


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