きょうは、午後の小おでかけ、三越に仮面ライダー展を見に行ってきました。ゴールデンウィーク最後の日とあって、思ってた以上のけっこうな人手。展示は、大きなスペースではないものの、石ノ森章太郎氏による原画や名シーンの写真展示、歴代ライダーの等身大立像展示は圧巻でした。また、仮面ライダーの思い出があるクリエーターの方々による「MY仮面ライダー」と題したトリビュート的イラストの展示などがすばらしく、ほんとは、もうちょっとじっくりみたいなぁという感じだったのですが、ちびっこたちも多く、彼らにあまり邪魔をしない程度にはゆっくりまわることができました。

会場内は、基本撮影禁止なのですが、立体像などは撮影可。全部の仮面ライダーをおさめることはできなかったのですが、できる範囲で撮影(最近のものは、一緒に撮影したいちびっこたちが多そうだったので、省略)

仮面ライダー展:



そして、本日、もうひとつのお目当ては、「三越」そのもの。こどもの頃の思い出いっぱいのデパート。ちょっと離れた駐車場から、送迎車で行くプロセスやら何やらなのですが(きょうは電車だったので、それは無し)、やはりなんといっても、その建物のディテールのクラシックな美しさ。小さな頃から建物好きだったので、いろいろな好きポイントが記憶にも。そんな全部をまわることや撮影することはできなかったのですが、すこし写真に収めてみました。中央吹き抜けの吉祥天女様(佐藤玄々氏製作)は、やはりいつみてもすてきですね。天井や手すり含め、あのつくり、空間そのものがとても好きなのです。



三越といえば、以前に、提供番組「レディース4」に関しては、高崎一郎さんのことも含め菊池ひみこさんによるテーマ・ミュージックなども書いているのですが
レディース4 テーマ ほか 菊池ひみこ
一度はまとめなくては、と思っていた、三越と音楽について今後の課題も含め簡単に。

三越少年音楽隊:
まずは、やはり三越と音楽といえば、「三越少年音楽隊」。
三越の歴史は、1673年に三井高利が江戸本町一丁目に呉服店「越後屋」を開業したことからはじまりますが、デパートとしては、「デパートメントストア宣言」を標榜した、1904年がスタートといえるかと。その後、食堂が開設されたり、1914年には、ルネッサンス式の日本橋本店が落成。日本初のエレベーターなどいろんな初めてがある三越ですが、この間にスタートした文化面では、三越少年音楽隊があげられると思います。三越少年音楽隊は、1909年(明治42)に東京と大阪で組織され、西洋音楽の黎明期に、交響楽や吹奏楽の発展において多きな意味をもつものだったようです。1926年には活動が休止となってしまったようですが、ニットー・レコードでのレコーディングもあり、少年音楽隊の指導には、帝国海軍軍楽隊や東京音楽学校から講師を迎えるといった本格的なもの。三越の名物ともなっていたのだそうです。
有名な方では、田谷力三さんや佐野鋤さん、なども。
(佐野鋤さんに関しては、以前もこちらで書いてます「佐野鋤 1940年代 ジャズ・アレンジ民謡 (日本ジャズの誕生シリーズ)」)


ほかにもいろいろ、手書きメモをとってたはずなのですけれど…。
(百貨店では高島屋も音楽隊を。英ハロッズなんかからの発想などもあるのしょうか)

以前、たしか、この三越少年音楽隊による『お江戸日本橋』が視聴できたと思うのですけれど、今回の検索ではみつかりませんでした。今後、他のレコーディング曲も含め機会があったら聴いてみたいということで、宿題。


三越新社歌 若い生命:
もうひとつは、社歌。藤山一郎さんと織井茂子さんよる『三越新社歌 若い生命』というものがあるとのことで、これも、ぜひ、聴いてみたいのです。こちらは、ブログに書かれている方がいらっしゃいました(櫻井とありますが、たぶん織井)。昭和47年(1972年)の録音だそうです。B面の『メインストリート』もかなり興味深いです。作曲、古関裕而さんなんですね。ますます。作詞は藤浦洸さん。
(前に、たしか、オークションに出てたんですけどね…。やはり、めぐり会いですね。いつか…)
SOULOG:三越伊勢丹グループ その2(←ジャケ写もあり)

そして、本日、Twitterでの投稿から、すばらしき憧れ音源所有という。
それは、岡村みどりさん(Mint-leeさん)でした。ソノシートのコレクターでもあられるみんとりさんは、なんと、1960年の三越創立50周年にあたる吉祥天女様設置記念のソノシートをお持ちなのだそうです。

さまざまな文化活動も展開してきた企業である三越、ほかにも、音楽関連はありそうなので、これからも気にしてはいきたいと思います。

おまけ:お江戸日本橋
『お江戸日本橋』は、開店時にパイプオルガンで演奏される曲でもあり、三越のテーマ的存在でもあり、きょうは、ちゃんと日本橋も渡りましたよ、ということで。
関連ともいえる佐野鋤さんアレンジの『お江戸日本橋』。
編曲:佐野鋤
演奏:ビクター・スヰンガーズ
これ、前にもポストしてますが、大好きなアレンジなのです。『お江戸日本橋』のジャズ仕立てや軽音楽調などに目覚めさせてくれたのは、このヴァージョンといっても過言はないかもしれません。



関連ではないですが。中村八大ジャズ・トリオによる、こちらもかっこいい『お江戸日本橋』。



(投稿:日本 2011年5月8日、ハワイ 5月7日)

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