先日の『PEARLY SHELL』でも、ほんのちょっとだけ触れたアーサー・ライマン(Arthur Lyman)ですが、エキゾティカ・サウンドでおなじみの1950年代後期、1960年代のものとすこしちがった側面もみせてくれるアルバム『Puka Shell』を、この度入手したので、そちらについて。

このアルバム、1975年リリースということで、ディスコグラフィーとしては後期にあたる作品。
アーサー・ライマン、ネット上ではレコードについてというものはけっこうあるのですけれど、全容についての日本語の情報があまり多くはないですね。思っている以上に多くのアルバムをリリースしていたということには、やっと気づきました。「そのひと自身」的には、今度、書くつもりです(できれば明日あたり?)。

1950年代には、マリンバの奏者として、マーティン・デニー楽団のメンバーでもあったアーサー・ライマン、サウンドも、そのときどきの要素を感じるところも、また、よいですね。
エキゾティカの解釈は、「外からみたハワイ」が特徴だったりするので、ハワイ出身であるということも、すこし珍しいかも知れません(他も演奏メンバーにはローカルはいたりしますけれど)。

初期のジャズ・カヴァーとかも、ものすごくよいのですが、この1970年代カラーを感じる『Puka Shell』なんだか、とても新鮮に感じました。

何が、というと、しっかりエキゾティックながら、フォークだったり、サンバだったり、さまざまな要素を感じさせるナンバーもあったり。そして、サウンドももちろんなのですが、女性ボーカル、カピオラニ(Kapiolani)の飾り気のない素直な歌声。すこしぶれたりもするのですけれど、そこが、また、なんとなく、心あたたまるというか。

Arthur Lyman:アルバム『Puka Shells』
Puka Shells - Arthur Lyman

Arthur Lyman:Skybird



Arthur Lyman:Gingele
いろいろな方がカヴァーしているジャズ・サンバなナンバー、『Gingele』。このヴァージョン、すごく好きになってしまいました。マリンバだけでなく、ピアノもすごくよい♪



「心あたたまる」という雰囲気は、その歌声からだけではない、これ何なのかなぁとすこし考えたり。
そして、すこし調べてみたりして、やっとわかりました。
カピオラニ、とあるのは、カピオラニ・ライマン(Kapiolani Lyman)、アーサー・ライマンのお嬢様だったのですね。12、13歳の頃からいっしょにステージに。
Honolulu Star-Bulletin Features:Gentle reminder of passage of time にて知る(Al Naluai没のときの記事ですが、このしばらく後、ライマン氏も…)

たしかに顔、似てます。
このあたたかさは、父が娘をみまもるやさしさのような、親子のつながり、かなと。

ほかにもよい曲たくさんですが、最後に、アルバムでは、最初、タイトルともなってる『Puka Shell』

Arthur Lyman:Puka Shells



収録曲:
1. Puka Shells/ Skybird/ Paoakalani/ Gingele/ My Eyes Adored You/ Legend Of The Rain/ Mystic Island/ Guava Tree/ Adios, Marquita Linda/ Loving Him Was Easier/ Lonely Sky/ Swingers Lullaby

本日は、このアルバムを午前中に聴き、午後にはクローゼットの片づけなどを。
日本に帰って、あれってどうしたかなぁ、と、気になっていたプカシェルのネックレス発見!
アルバム『Puka Shells』効果、プカシェルを運んできてくれたのでしょうか。

残してあった衣装関連の小道具の中から。
きっとハワイ・カテゴリーと自分で判断してここにまとめてたのかも…
(何せ引越し時はばたばたでしたので…)

From Hawaii Summer 2011: Day 18

こちらのプカシェル・ネックレスは、本当の「プカ・シェル」。
ひとつひとつのプカ・シェルは、巻貝が自然に波に流され穴ができたもの(プカはハワイ語で穴という意味)で、けっこう、いまは、ふつうにお店ではあまり売ってなかったりするのです。
(貝をけずって穴をあけてビーズのようにしたフィリピン製のものなどは、お土産物屋さんでも売ってます。これはこれでかわいい)
高価という訳ではないのですけれど、これだけの数、プカのあいた貝も、ハワイのもので、というと、地道につくってるひとにたのんだりするか、自分でつくるとかです。集めやすい時期も決まっているのです。
(大きな波がさったあとのノースショアやウェストサイドでは、それなりに集まります。数を集めるにはカウアイ島もよいみたい)

貝がらが、この小さなプカ・シェルとなるまでのプロセスはこちらが写真入りでわかりやすいです。
プカシェル(こちらは父島のものですね。すこしはマットな質感かな)

幸せを運んでくれるともいわれるプカ・シェルには、この歌のように海が運んでくれる思いを感じます。

このプカ・シェルのネックレスは、10年以上前に、地元の方にいただいたもので、1本きれちゃったときに、もう1本いただきました。
もちろんきれてしまったもの直しました。短くチョーカーみたいになってますけれど、それはそれで、なんかグルービーな感じにも。いまのファッションにもあう感じでもあるような。

往年のサーファー・ファッション時代にも流行しましたけれど。
最近も、日本では、サーファー系芸能人の方層がされてるのですね。

[レコードって、をすこし考えながら]
なんで、年代をすこし幅広めに聴いてみようかとなったのは、レコードなどをすこしみていた際に、ほしいのに、コンディションと価格がすこしどうかなぁと思うようなで、購入しなかったものがいくつか。
(価格といってもそんなではないのですが、要はレコードとは、なぜにリアルタイムは別として、買ったりするようになったのか、など、このことに関しては、自分の中でもいろんな考えがあるので、すこし考えまとめてから、次回にでも)
アーサー・ライマンの作品もその中にはあったのですけれど、フォーマットはレコードに限らず、CDとかiTunesとか、聴きたくなっちゃったのでした。

(投稿:日本 2011年7月29日、ハワイ 7月28日)

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