すこしハワイものが続いたので、昨日、きょうと、ずっとずっと前からもっているのに、あらためて気になっていた所有レコードを聴いてみました。

ポリドール(日本グラモフォン:ポリドールレコード:SLJM1194)の『ミッドナイト・ミュージック・フォー・ユー』というレコード。おそらく、うちでステレオを購入したときにおまけとしてセレクトというものだと思います。年代は自宅火事にあったことなど考えると、たぶん、1970年代はじめでしょうか。

ミラクル・サウンドというシリーズらしきもので、日本のジャズ・グループが映画でおなじみのナンバーやスタンダード・ナンバーなど、おなじみ曲の演奏を、というオムニバス。ジャケットもポリドールのこの感じのオムニバス・シリーズらしい、セクシー美人ジャケ。


このレコード収録曲が、大好きな曲ばかりなので、よく高校生のころなども、聴いたりしていたのですが(こういうジャズ聴きたかったけどほかにもってなかったとかいうこともあり)、当時は、日本のジャズの方、当時話題だった方々は存じてましたけれど、職人的ジャズ・ミュージシャンの方々の知識はなく、さらりと聴いていただけでした。

その後も、美人ジャケ、よい音楽系というと、よく頭に浮かぶものの、数年は聴いてなく。ついこのところ、また、聴いてみようかなぁなどと思っていたりしてはいながら、すこし先送りになっていて(環境的にかまえが必要w)。

先日、あれ~?もしかして?というきっかけがあり、それは、いつも拝見しているアラッポさんのブログから

アラッポ・カーロの備忘録:早川博二の世界
アラッポ・カーロの備忘録:老人と子供のポルカ

(「常盤響さん2011年5月17日深夜のレコ部にて『早川博二 / 青い目の人形』がかかって」ともありますけれど、この回、たしか、わたしは聴き逃してます…)
それで、先日、引越し&帰国の片づけレコード整理などをしていて、「これ…」と、レコード・ジャケット裏のライナーノーツなどみて気づき。やっぱり、というか、なんかというかで、
このレコード、『ミッドナイト・ミュージック・フォー・ユー』、そうそうよいのです、やっぱり早いところ聴こう♪と

「日本のジャズ・グループ」という中に、早川博二とモダン・ポップス・オーケストラもあったのですね…。
ほか、横内章次とクインテット・プラス・オールスターズ(昭和ダンス・パーティー @ 池ノ上・こあん魅惑のヒット・アルバム 第15集 ゴールデン・ヒットパレード (アルバム))ですこしなじんで、横内さんもよいなぁ、なんて思いはじめていたとこだったりしてました)、秋本薫とオールスターズ、北村英治とクインテット。それぞれが4曲づつ演奏という企画。

アレンジは、北村英治さんは自ら、秋元薫さんものは川上義彦さんが手がけ、早川博二さんは、ご自分のモダン・ポップス・オーケストラ分と横内章次クインテット・プラス・オールスターズを。

収録曲順ではないのですけれど、グループ別に簡単な情報と演奏曲をリストします(どれもよくて1曲にするのはまよいます)。()内はリーダーのメイン楽器。

秋本薫とオールスターズ:(テナーサックス)
松本伸とニュー・パシフィック・オーケストラ後、奥田宗宏とブルースカイ(奥田さんもよいですね)、その後いくつかのグループを経て自らのグループを。

ダニー・ボーイ(Danny Boy)
枯葉(Autumn Leaves)
ハーレム・ノクターン(Harlem Nocturne)
ムーン・リヴァー(Moon River)


横内章次とクインテット・プラス・オールスターズ:(エレキ・ギター)
小倉の米軍キャンプで働き、その後、ジャズ界へ。沢田駿吾さんともよく一緒に活動されてますね。ソウルフルな演奏スタイル。いくつかのグループ、そして大沢保郎トリオをへて独立。

ジャニー・ギター(Johnny Guitar)
ウナ・セラ・ディ東京
スターダスト(Stardust)このスターダスト、よいです

ワン・レイニー・ナイト・イン・トウキョウ

早川博二とモダン・ポップス・オーケストラ:(トランペット)
トランペットの音、魅力は演奏者によっていろいろですけれど、早川博二さんのトランペットは歌ってますね。メロディがとてもスムースなのが特徴という気がしてきました。芸大出身というところも当時のジャズではちょっとめずらしいような。多くのジャズ・グループを経ているのではなくコロムビア楽団後、日本グラモフォンに「入社」、作曲、編曲、演奏という点もユニーク。

星空のブルース(Wonderland By Night)
愛の誓い(Swear It Again)

真夜中のブルース(Midnight Blues)
夜は恋人(Mea Culpa)

北村英治とクインテット:(クラリネット)
北村英治さんのクラリネット、とてもすてきですね。あらためて聴いて、大好きになってしましました。小野満さんのシックス・ブラザース後、自らのクインテットを。それ以前にもキャッツ・ハードというグループを組まれていたようです。『Tea For Two』もとってもよくて、個人的にも好きなナンバーなのでまよいましたが『小さな花(Petit Fleur)』、クラリネットのよさが。

小さな花(Petit Fleur)

二人でお茶を(Tea For Two)これもとってもよいです
素敵な貴方(Bei Mir Bist Du Schon)
明るい表通りで(On The Sunny Side Of Street)

このレコード以外にも、また聴きなおしたいというものたくさんです。新しいもの、そして、所有してない気になりも多い中、自己所有ものも、すこしづつ、また聴きなおしをしていきたいところ。
そして、ミュージシャンそのものや参加ミュージシャン、アレンジなどもきっとこれから、「あらためて気づく」系は、きっと多いのでしょうね。
なんだかはてしないです… 気長に

(投稿:日本 2011年8月26日、ハワイ 8月25日)

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