いままで自分がなじんできたものやあたり前になっていることの、そのまた底というか奥なのです。
きょうは、台風15号上陸ということで、東京も天気はもちろん、交通機関そのほかにも大きな影響。もう、こちらは、落ち着いて外は静かになりましたが、わたしの中では、ひさしぶりにきちんと聴いたベイ・シティ・ローラーズ(以下BCRと略す)、「タータン・ハリケーン」が吹きあれております:D

先日、この秋はいままで、おもに大人になるまでに聴いてきたもののリヴィジット(再訪)をあらためてしてみたい、などということを書きました。
こんな内容をふまえ、だったのですけれど

詰めたい部分:
- 10代のころ買った、当時はなんとなく大人っぽすぎると思ったジャズ系レコードをリヴィジット
- 好きで、あたり前のように聴いている作品の関連図追究。参加ミュージシャンなども気にしながらリヴィジット
- こどもの頃や10代のころに出会った大好きなミュージシャンの元曲ありのカヴァー作品やインスパイア作品をリヴィジット
オールディーズをリヴィジット (音楽関連:基礎固め)

やっぱり自分にとって洋楽というか自主的に音楽を聴きはじめた原点はここ!な、BCRなのですが、原点なわりに、じつは、いままでも一度しか、書いてないのですよね。そういうものです。
ベイ・シティ・ローラーズ 来日 1976年 NHKスタジオ・ライブ

ある時期までのアルバムはほとんどもっているので、さて、何から聴こう、一番好きなアルバムから聴こうかなぁ、とか、この間も書いたのでオールディーズのカヴァーものからも考えたのですけれど(これは後日にまとめ予定として)、まずは、原点のまたさらに原点ということで、初めて買ったアルバムを。アナログからの変換しつつ、本日午後おやつどきに聴いてみました。

わたしが、というか、姉と共同購入ならぬ、共同おねだりで手にした、ベイ・シティ・ローラーズのアルバムは、1976年に発売された初期(1974年~76年)のベスト的な『Rock And Roll Love Letter ニューベスト』というものでした。


収録曲は以下のとおり。
Side A
1. Rock And Roll Love Letter ロックン・ロール・ラブレター
2. Give A Little Love 恋をちょっぴり
3. Shand-A-Lang ベイ・シティ・ローラーズのテーマ
4. I Only Wanna Dance With You ダンスはゴキゲン
5. Angel Baby エンジェル・ベイビー
6. Summer Love Sensation 太陽の中の恋
7. Money Honey マネー・ハニー

Side B
1. Saturday Night サタデー・ナイト
2. Love Me Like I Love You ラブ・ミー・ライク・アイ・ラブ・ユー
3. My Teenage Heart ひとりぼっちの十代
4. Keep On Dancing 朝まで踊ろう
5. Remember (Sha-La-La-La) 想い出に口づけ
6. All Of Me Loves All Of You 明日に恋しよう
7. Bye Bye Baby バイ・バイ・ベイビー

きょう、聴いてみて、気づいたこと、まずひとつ。
BCR、メンバーの書いた曲、オールディーズのカヴァーなどのオリジナルは知っているのに、そのほかの、しかも「これ好き☆」という曲について、だれが書いているのか、ということを、当時はもちろん、いままで、きちんと把握していなかったということ………、なんという…… 35年近くたってやっとです…

きょうも、好きな曲を聴いていて、そういえば、これ何か共通してるものがあるな、とやっと気づいたという始末。
(マネージャーのことなどは、『ベイ・シティ・ローラーズ―栄光への道 (1977年)』など書いてるので知っていたのですけれど…(これ、またあらためて読んでみたいなぁ、、ちなみに作家陣のことは、きっとこの本の中にだって書いてあったはず…))。

そうだったのかぁ、と、あらためて気づいたのは、好きな曲が、すべてビル・マーティンとフィル・コウルター(Bill Martin & Phil Coulter)によって書かれたものだったということでした。
この方たちは、ヒット曲プロデュースの中での重要なひと組、音楽面で初期ローラーズの支えであったのですね。ほんと、あらためて、です。

歌詞に歌われている世界や音面では、コーラスなど、ちょっとオールディーズなどにも通ずるものがあり。楽しくハッピーな曲、どこか、先はわからないけど、というような雰囲気もあり、すぎてしまった者は懐かしい気持ちで、これからの層には、憧れの、と、そのものの世代ではなくても、目に浮かぶような、まさにティーンエイジ感。

BCRはただのアイドルじゃない、曲もすごくすてきなの多い、といいつつも、やっぱりいままで、自分の中では、アイドルという存在でしかなかったのかなぁと、ちょと反省というか、なんというか、です…。

という訳で長くなりましたが、BCRのビル・マーティンとフィル・コウルター作品を。順番は、収録とはちがいますが、なんとなくの順番で。

一番目はやはりこれでしょうか。『SHANG A LANG ベイ・シティ・ローラーズのテーマ』なので。
ブルースウェード・シューズ、踊り明かそう、ジュークボックス、1970年代でさえ、どこか懐かしい時代ですね。
Doo-op-dooby-doo-a♫

SHANG A LANG ベイ・シティ・ローラーズのテーマ:



歌詞の韻や楽しさ、歌いやすさ、などは、こちらも。あらためて、いいですね。Sha lalalala Sho be do a ♫ くちずさまずにはいられないほんと、ファンに一緒に歌おうといわんばかりの曲です。「Shimmy shamy shom」からの流れもあるのですが「Singy sangy song」ってすごくかわいいです:) こども言葉のようでもあり。

Remember (Sha-La-La-La) 想い出に口づけ:



こちらは、映像的にも、こんなものがあったのかぁという、アランからイアンへバトンタッチ、ということな映像…
ちょっとコーラスにビーチ・ボーイズ感、入ってます。

Love Me Like I Love You ラブ・ミー・ライク・アイ・ラブ・ユー:



こちらも、一緒に歌いたい曲のひとつ:D

All of Me Loves All of You 明日に恋しよう



あとは、当時、大のお気に入りだった、こちらも。歌詞としたは、ちょっと、オールディーな世界を歌っています。エレピ系キーボードとベルのような音が、また、10代の恋のかわいらしさのような感覚をいっそう。

Summer Love Sensation 太陽の中の恋:



ローラーズといえば、これ、「S-A-T-U-R-D-A-Y NIGHT」も、やはりビル・マーティンとフィル・コウルター作だったのですねぇ。

Saturday Night サタデー・ナイト:



たぶん、カヴァー曲も、もちろん、メンバーが好きなものもあったのでしょうけれど、ビル・マーティンとフィル・コウルターこの方たちのリードがあってのものなのかなぁとあらためて思ったりでした。

おまけ:

比較的、BCRメンバー作のものは、「ぼくたちロックがしたいんだ」というな印象をうけるものも多いのですけど、こちらは、エリックとウッディー作なのですよね。こちらも大好きな曲なのですけれど、ほかのもの聴いていると、コーラスといいなんといい、なんだか、ビル・マーティンとフィル・コウルター的でもあるような。
創作面での影響もあるのでしょうか。

Angel Baby エンジェル・ベイビー



[ビル・マーティンとフィル・コウルターが送り出したBCRサウンド]
「タータン旋風」、「エジンバラの貴公子」、ベイ・シティ・ローラーズがどうしてあそこまでの人気となったのか、という理由さぐり。もちろん、アイドル然とした要素は、ルックスであったり、コスチュームであったりいろいろあるのですけれど、一番の理由はやはりそのBCRならではの音の世界にあると思うのです。

1970年代という時代、社会でも音楽でもいろいろな動きがあって(←これはこれで好き)、BCRの「らしさ」は、そんな世の中にとびぬけに明るくさわやかなサウンドを世に送りだしたことだと思うのです。
ティーンエイジャーの少女ファンはもちろん、わたしのような当時小学生やさまざまな層に。
さきほども触れたような、ちょっとオールディーズなどにも通じる、「音楽は楽しく(もちろん内容は、喜怒哀楽それぞれでも)」、「音楽に理屈はいらない」、「いっしょに口ずさめる」そんな「歌の世界」。
そこで送りだされるものは、サウンドというより、やっぱりソングであり。
それが、世界中に多くのファンを生んだ理由なのかなと。
思いっきり曲にあわせて口ずさみ、一緒にシング・アロングしながら考えてました。

そして、ベイ・シティ・ローラーズ初期、そこには、いままで、さまざまなアーティストのポピュラー・ヒット曲を生んだ、ビル・マーティンとフィル・コウルターの大きな存在を感じたのでした(ビル・マーティンとフィル・コウルターに関しては、あらためて、別にまとめたいと思ってます)。

(投稿:日本 2011年9月21日、ハワイ 9月20日)

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