一時期、その慣習をおやすみしていたのですけれど、ここ数年、ホリデーシーズンにクリスマス・アルバムを、毎年1枚は買っています。もちろん、よい作品をというのはあるのですけれど、なるべく、その年に自分の聴いてきたものやおこった出来事を感じさせるようなものを選んで。

今年は、ほかにもほしいものなどあって、どうしようかなぁと思っていましたが、やはり、これ、ということで、Swingle Singersの『CHRISTMASTIME/ Noëls Sans Passeport』(1968年)を。つい、2日ほど前に、届きました。

なぜ、こちらのアルバムを、というのは、いくつかの理由がありますが、最大の理由はやはり、3月の震災のすぐあと、ちょうどそのすぐ前に入手した、Swingle Singersの『スウィングル・シンガーズとバッハの対話』をくりかえし聴き、バッハのナンバー、身、耳をまかせており。
スウィングル・シンガーズとバッハの対話(そのときのこと)
「できることをすこしづつ、しなくていいことはしない、状況がかわることは、さまざまなことが起こる中、当たり前、流れに身をまかせ、祈りの気持ちをこめながら」
そして、今年という年は、どのようになるのだろう、と思いながら
「ちょっと気が早いですけれど、今年のクリスマスには、こちらを聴くことができればいいなと思っています」
と書いていたのです。なので、そういったこともあり、このアルバムを買うことにいたしたのでした。

The Swingle Singers:Christmas Songs
Medley
Jingle Bells - El Noi De La Mare - Hanej, Nynej, Jezisku - Canzone Dei Zampognari - Les Anges Dans Nos Campagnes - Oh Tannenbaum - La Peregrinacion - Go Tell It On the Mountain - Away In A Manger - White Christmas



このアルバム、やっぱり、よいですね。
スウィングル・シンガーズによるスキャット、演奏はきわめてシンプルながらとてもすてきな、ベースとドラム、シンバルのみ。
ダブルベース:Guy Pedersen、ドラム:Daniel Humair(1、5、10はBernard Lubat)

サンタ・クロースはどこの国にもやってきます、というテーマで、いろいろな国のクリスマス・ソングが。メドレーもあり。

収録曲:
1. Jingle Bells/IlEst Ne Le Divin Enfant/Es Ist Ein Ros' Entsprungen
(アメリカ/ フランス/ ドイツ)
2. God Rest Ye Merry Gentlemen/The First Nowell/Go Tell It On The Mountain
(イギリス/ イギリス/ アメリカ)
3. Stille Nacht, Heilige Nacht (Silent Night)
(ドイツ)
4. Deck The Halls With Boughs Of Holly/What Child Is This? - (Greensleeves)
(イギリス/ イギリス)
5. O Jul Med Din Glede/Komt, Verwondert U Heir Mensen/Away In A Manger
(ノルウェー/ オランダ/ アメリカ)
6. Les Anges Dans Nos Campagnes/Oh Tannenbaum/Bel Astre Que J'Adore
(フランス/ ドイツ/ フランス)
7. El Noi De La Mare/Hanej, Nynej, Jezisku - (Rocking Carol)/Canzone Dei Zampognari
(スペイン(カタロニア)/ チェコスロバキア/ イタリア(シシリー))
8. We Three Kings Of Orient Are/The Holly And The Ivy/La Peregrinacion
(アメリカ/ イギリス/ アルゼンチン)
9. White Christmas
(アメリカ)
10. Stchedrivka - (Carol Of The Bells)/Dag Visen/O Sanctissima
(ロシア/ デンマーク/ イタリア(シシリー))

コーラスものを聴いていると、自分も、この時期は、コンサートなどで忙しかったなぁとか思い出します(スキャットではないですけれど)。どちらも、先の動画のものには入ってないのですけれど、『Stcherdrivka(Carol Of the Bells)』が早口すぎて、初めはついていけなかったことや :) 『Es Ist Ein Ros' Entsprungen』は、もともとがとても美しい曲ですが、Swingle Singers のもの、ほんとによいですね。すべて、よいです。

11月1日、中心メンバーでもあった、クリスチャンヌ・ルグラン(ミッシェル・ルグランのお姉さま)、天に召され。ご冥福もお祈りしながら、ふたたび、ほかの作品も聴いております。まだ、『A Celebration Of the Voice』聴いていませんが、こちらもよさそうですね。

この前には、『Unwrapped/ Christmas Present』という、いまのSwingle Singersのものも聴き、そちらもすてきですね。

The Swingle Singers(new):Jingle Bells



といううちに、あわわ、という感じで。。。
今年中に、と予定していたこと、まだ、ちょっとのこしてはしまってはいるのですけれど、もうひと月をきってしまいました…。

いよいよ、2011年という年もすぎてゆきます。社会的なこと、わたくしごと、いろいろなことがありました。
チャレンジングなこともあり、まだよくわからないこともあり、でも、すごし方もかわり、楽しいこと、いままでとちがったこともたくさんできた、一年でした。
いままでも、変化も多い日々をすごしてきましたけれど、いつ、何かがおわってしまったり、なくなったりしてしまうかわからないのだなぁと。そのときに、何を思うのだろう、と考えてみたり(実際にそうなってみないとわからないことですけれどね)。
時間というもののの大切さなどもあらためて。またいつかきっと会えるからと、長らく会っていなかったとてもお世話になった方に再会したり、会っておきたい方にお会いしたり。写真の整理をし(震災後すぐにしたのがこれ)、身の回りのことで滞っていたこと、そのままなってるけどもうすこしよい方向に活かせるのではないかということも。
どうも書類しごとは得意でないのですけれど、そんなにがてにも取りくみ、来年は、何をしていきたい、という課題のようなこともすこしはできたような。

これ途中だからと放置ものもまたふえてきてしまいましたし、そろそろ大掃除もしなくちゃです。
ずっと米国生活でしたし、去年もおととしも、年末は用事がてらハワイでしたので、今年は十数年ぶりに日本ですごす歳末です。

(投稿:日本 2011年12月7日、ハワイ 12月6日)

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