最近ちょっとつづいてますねの映画週間、習慣。

昨日は、土曜のひるに『サタデーナイトフィーバー Saturday Night Fever』を観ました。
Walter Murphy A Fifth of Beethoven 運命 '76 ほか (DISCO)からのつながりで。

この映画のヒットのときのことは、映画館にいって観るとう年ごろではなく、でも、小学生だったなりにしっかりと覚えていて、映画でつかわれている曲もぜんぶ、しっかりと心の中にはきざまれているたり。

その後にテレビの放送などで観ているものの、途中すこし席をたってしまったりというようなで、しっかりと、最初から最後まで、しかもディテールまで目をこらして観賞したのは、今回がじつははじめてだったりします。印象的なシーンなどは、かなりになじんでいたりするのですけれどね。
解説:サタデー・ナイト・フィーバー(1977)

曲は、もちろんどれもすばらしく再生リストをとも思いましたけど、今回はまずはシーンと共にのメドレーで。

Medley:Saturday Night Fever
曲:Stayin' Alive/ Disco Inferno/ You Should Be Dancing/ More Than A Woman
Disco InfernoがThe Tramps。あとはBee Geesで。



このメドレーには、ディスコというかダンスシーンが中心なのですけれど、それ以外にもよいの曲たくさんですね。そして、どれもシーンとともに印象的に、です。

トニーがディスコにはいってくるシーンの『運命 '76 A Fifth of Beethoven』。これ、シーン映像がみつからないのがちょっと残念ですけど、あらためて、ほんとうにシーンにぴったりでじつにすばらしい音楽での演出ですよね。



この映画で音楽を担当しているのは、ビー・ジーズ、デヴィッド・シャイア、そしてもちろん、監督であるジョン・バダムもですけど。あえて既存曲をいれるのも、それが、この映画で描く若者を表すのにふさわしいからという意図で(もちろん製作過程のいろいろや予算、期間などもあったとは思いますが。そのことはのちにもすこしふれます)

Yvonne Ellimanの『If I Can't Have You』もとってもよいです。
(映像は編集という感じですけど、劇中この曲何回かかかりますね)

Yvonne Elliman:If I Can't Have You



この曲も、まさにあのスリリングなシーンにぴったり。

David Shire:Night On Disco Mountain



そして、エンディングのこちらは、あらためてとても、です。David Shireのシンセ曲からの流れから、名曲。
この映画のために書かれたものでないのに、ほんとうに脚本にあっていますね。。

Bee Gees:How Deep Is Your Love
こちらも映像はシーンあつめた編集ですが。




と、音楽はすばらしく、いままで、その印象をつよくもっていましたが、もちろんすばらしい現代版(とはいっても、もう35年くらい前ですけど。そんなにたつんですね。。)のミュージカルなのですけど、社会や文化をうつしだしている映画ですよね。

ファッションやそのほかの風俗、ブルース・リーやファラ・フォーセットなどいわゆる若者カルチャーの部分もですけれど、人種、セックス、ドラッグ、階級、職業など、さまざまなものを映し出す名画ですね。

脚本のよさもしみじみでした。担当されたノーマン・ウェクスラーさん、すごいです。

仲間うちでの会話、スラング、家族の会話(いかにも米国イタリア系の)、当時は、ここまで書いてよいのか、という反応もあったようですけれど。いま観ても、ある集団(つくづくと、これもアメリカの特徴ですね、ぬけれないようなループのような)ではこれぜったいあるなぁと思う世界なので、たしかにすごいショッキングというかなんというか、現実のある部分だなぁという印象はありますね。実際、映画にでているひとたちも、新人であったり、リアルな雰囲気を出すという意図と予算的なこともあるのでしょうけれど地域の若者だったり。

ニューヨークの橋をはさんだふたつの世界という社会、これは、ある意味アメリカのどこにもある部分なのですけれど、広大な国の狭い社会(これはいまだアメリカ社会の特徴だとは思うのですけれどね)。エンディングも、この感じがですね。あえて。ハッピーエンドのようにみえながらも、その先のふたりの、というより、トニーの未来はどうなのかなぁと、いくつかのシナリオを考えてみたくなるような。

今回DVDでの観賞で、特典映像の、監督による製作話がほんとうにすばらしかったです。このメイキング・オブ的な映像は、御話や内容が、思っていたより、ずっとずっと濃いもので、撮影過程でのエピソードはもちろん、さまざまな意図、それがいかに効果的だあったかなどを思ったのでした。

細かいディテールに関しても、いろんな気になりをメモしてみたいのですけれど、とてもとてもいろいろで、ここにはやっぱりぜんぶはおさめきれないのですが。。ステップのこと、振り付けのこと、台詞やシーンの数々。ファッションに関しても、ですが、そうなのかぁ、というその後のディスコ文化へのことだけ、音楽ですし、ここにも記しておこうと思います。

-この映画の前までは、ディスコはブラックやゲイなどある層のひとだけのアンダーグラウンドカルチャー的だあった。
-ディスコでたかれる(というかドライアイスの)スモークはこの映画から。それも、舞台演出の効果からヒントを得てであった
↑これほど、ディスコといえばなスモークがそうだったとは。そのほか、曲にあわせてのライティング的フロアなんかもこの映画の影響が多大ですね。
-タンゴハッスルをつかった(このステップも創作ですね、たぶん)あのコンテストのダンスは、ちょっとしたハプニングがあったためスタッフとジョン・トラボルタがランチ休みにつくったものである。
↑ふりつけからも、ペアダンスって、それまでのダンスの流れをくむものだなぁとあらためて。

今回、はじめて知ったのは、撮影時にジョン・トラボルタは恋人を病気による死でうしなっているのですね。ほんとうにつらかったと思うのですけれど、それまで支え、この作品への出演をつよくすすめていた彼女の想いなど、すべてをかみしめて熱演したのだろうなぁ、とも。

ほかにもいろいろですけれど、じつにすばらしく。ちゃんと観賞してよかったです。。

(投稿:日本 2012年3月25日、ハワイ 3月24日)

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