先日、じぶんのもっているヴァージョンで聴いて、つくづくかっこいい曲だなぁと思った『OLEO』、何気なく聴いていつつ、あまりくわしいことを知らなかったのでちょっと調べたことのメモ φ(.. )

『OLEO』は、ソニー・ロリンズ作曲のナンバー。マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の『Bags' Groove』に最初に収録。
このアルバム、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のほか、ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)、パーシー・ヒース(Percy Heath)ケニー・クラーク(Kenny Clarke)、も参加していて、あらためて、すごいメンバーですよね。

Miles Davis Quintet:Oleo(1954年)



その後は、多くのアーティストがカヴァー、さまざまなヴァージョンが存在しますが、共通の「かっこよさ」は、ここかぁと…この曲のもつ絶対的な特徴って、リズム・チェンジとなんともいえぬ絶妙なズレのような。ビバップな感じ特有の。

Bill Evans:Oleo



Pat Martino:Oleo(2001年)
こちら、パット・マルティーノの比較的最近のもので、とってもよいなぁと。アルバム 『Live At Yoshi's』



秋吉敏子さんのトシコ・マリアーノ時代のものもとてもとてもよいです。

Toshiko Mariano Quartet:OLEO(1963年)
このひとの、演奏しながらのスキャットは、ほんとかっこいいです。アルバム『トシコ=マリアーノ・クァルテット』収録。



ソニー・ロリンズとしてのものもいくつかですけど(もちろんライブではたくさんでしょうね)、こちらはかなり高速のヴァージョン。

Sonny Rollins:Oleo(1959年)
Trio in Stockholm




で、曲名の『OLEO』ですが、カタカナでみてたので、あ、「オレオ(OREO)」とかって思ったのですが…そちらではなく。でも、やっぱり食べ物系なのですね。

「OLEO」は、oleomargarineに由来しているそうで、これ、いわゆるマーガリンのことで。

「名称としてのマーガリンは、1813年にフランスの化学者であるミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールが、動物性脂肪の研究からマルガリン酸を発見したことに遡る。マルガリン(またはマーガリン)という言葉はギリシャ語の margarite (真珠の意)に由来しており、真珠のように美しく輝くという性質を表現したものである。
製品としてのマーガリンは、19世紀末に発明された。1869年にナポレオン3世が軍用と民生用のためにバターの安価な代用品を募集したところ、フランス人のイポリット・メージュ=ムーリエが牛脂に牛乳などを加え硬化したものを考案。これは、オレオマーガリン (oleomargarine) という名前がつけられ、後に省略してマーガリンと呼ばれるようになった」(Wikipedia:マーガリン
なのですね。

英語では一般的には、margarine(発音はマージェリンというような感じ)っていいますけど、話言葉で、地域的にだったり、あとは年代的に、けっこうお年寄りなどで「oleo」っていうひともいるみたいですね。英語検索したとき、うちのおばあちゃんはマーガリンのことオレオと言いますが…みたいなのもあって。なぁるほど、でした。

(そこからの、あぁそういえばで、アメリカだと、近年の傾向では、マーガリンはトランス脂肪酸、健康のこといろいろでちょっともんだいしというか気にされていて、「trans fat」はある種のキーワードというかで。そんなこんなで、大手も材料かえて市販のお菓子も多少味がかわったり、「トランス脂肪酸はいってません」とかそんな感じで…日本では多少話題にはなってるのかもしれないですけどそこまでは…ですね、などと思い出したように)

(投稿:日本 2012年6月5日、ハワイ 6月4日)

にほんブログ村 音楽ブログへ




0 コメント