晩秋から初冬へと、ひんやりした空気には、ジャズなギターの音ってとてもあうなぁと、きょうこの頃。そして、また、その雰囲気になぜだかあうのが、ビートルズのカヴァーだったりします。

先日のウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)関連からは『A Day In The Life』もそうですけど 、CTI、同じくドン・セベスキー(Don Sebesky)のアレンジである、ジョージ・ベンソン(George Benson)の『The Other Side Of Abbey Road』(1969年)が。

参加ミュージシャンがハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)だったりするのも共通していますが、こちらは、インストゥルメンタルではなく、自身によるボーカル入りで。

ジョージ・ベンソン、ギターだけどなくボーカルもすばらしい方。本格的評価を受けたのは『Breezin』(1976年)からだそうですが、この作品での歌唱もとてもよいですね。

リリース年を確認で。オリジナルであるザ・ビートルズの『Abbey Road』のすぐあと、半年もおかない、数ヶ月後。『The Other Side Of Abbey Road』というタイトルの絶妙なセンスを感じます。ジャケットもいかにもではないけれど、横断してたり。

このさりげなさもCTI調ということなのでしょうか。そこがいかにもでもあり、でも、絶対的にスタイリッシュでかっこよく、かつ、心地よい、なのですよね(さりげないといいながらいかにもとは矛盾ですが、そんなテイストですよね)。あらためてであり。いまの気分な一枚です。

1. Golden Slumbers/You Never Give Me Your Money
2. Because/Come Together
3. Oh! Darling
4. Here Comes The Sun/I Want You (She's So Heavy)
5. Something/Octopus's Garden/The End

George Benson - Oh Darling

George Benson - Here Comes the Sun & I Want You (She's so heavy)

George Benson - Something

<サウンドと奏法>

ジョージ・ベンソンのギターの音、どこかウェス・モンゴメリーの音、このアルバムは CTI的ということで、傾向なども共通するものがあるのですが、ジョージ・ベンソンのさらにもうすこし後の作品などでも、そのサウンドに何か通ずるものがあるとは思ってたのですが…奏法の特徴などは、ウェス・モンゴメリーの系譜を受け継ぐオクターヴ奏法なのですね。さらに、オクターヴ+五度奏法というものへと発展させたのだとか、メモメモな感じです ((φ(..。)

(投稿:日本 2012年11月29日、ハワイ 11月28日)


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