「平凡パンチ 大橋歩表紙集」の購入きっかけともなった、この秋入手の「モダン・パンチ・フォー・ユー」、かなり気に入っているアルバム作品です。
(「平凡パンチ 大橋歩表紙集」のこと)

こちらも、「キング・ヴィンテージ・ジャズ・コレクターズ・エディション 第1期」シリーズとして、再販されたCDの一枚であり、もとは1965年に発売されたもので、タイトルにある「パンチ」とは「平凡パンチ」で、このアルバム、キングレコードと当時若者文化のリーダーであった「平凡パンチ」による企画アルバムです(米国ではPLAYBOY誌のジャズの流れもありますが、通ずるものもあるのかも)。

その企画かというと、さすがは「平凡パンチ」、読者の声も反映したというもの。ジャケット裏の編集部コメントには、企画の内容、経緯があり、これもまた資料としても貴重ですね。

(コメントの文体もまさに当時の雰囲気)「ポピュラー・ミュージック・ファンのあなたにレコーディング・プロデューサーになっていただいて大いにアイディアをふるっていただこうという企画から生まれた、すばらしいジャズ・アルバムです…"キミのセンスでモダン・ジャズLPを作ろう!"をキャッチフレーズに平凡パンチ読者を対象として吹き込み曲の投票を行いました…」とあるように、1965年上半期人気だった曲のジャズ・カヴァー。ベンチャーズがベスト3を飾ったそう。

収録曲は全10曲。演奏バンドは、猪俣猛ウエストライナーズ(1、4、9)、八城一夫トリオ(5、8)、松本英彦カルテット(3、10)、白木秀雄クインテット(2、6、7)。

1. 10番街の殺人/2. キャラヴァン/3. イパネマの娘 /4. 涙の乗車券 /5. 枯葉 /6. ダイアモンド・ヘッド/7. パイプライン/8. 朝日のあたる家/9. ヘルプ・ミー・ロンダ/10. かわいい小鳥

アレンジ、演奏、じつに、じつに、かっこいいです。

10番街の殺人:
猪俣猛とウエストライナーズ (1965年)

イアモンド・ヘッ:
白木秀雄クインテット(1965年)

メンバー変動も多かった時代なので、メモしておきます。

猪俣猛ウエストライナーズ:
猪俣猛(ds)、滝本達郎(b)、前田憲男(pf)、仲野彰(tp)、鈴木重男(as)、原田忠幸(bs)

八城一夫トリオ:
八城一夫(pf)、チコ菊池(ds)、原田政長(b)

松本英彦カルテット:
松本英彦(ts)、ジョージ大塚(ds)、鈴木勲(b)、菅野邦彦(pf)

白木秀雄クインテット:
白木秀雄(ds)、栗田八郎(b)、世良譲(pf)、日野皓正(tp)、村岡健(ts,fl)

(投稿:日本 2012年12月14日、ハワイ 12月13日)


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